自信をつける

自信をつけるには、できることからやり直す

人はだれでも自信を持ちたいと願っています。しかし、仕事に人生に自信を失ったと感じることは幾度となく経験することです。自分の思うように行かないときに自信をなくしたと感じます。失敗すると自信をなくします。意見をいうべき会議で最後まで言いたいことが言えないときに自信がないとつくづく感じます。人がうまくやっているのに自分ができそうにもないときは自信がないと思います。成功を望みながらも目標が高いと思うと自信がなくなります。そんなとき自信をつける何かよいてだてがないかと、妙案を求めます。しかし、きまってそのようなハウツウ妙案はありません。あっても、よくわかりきったことだと思うでしよう。
自信をつける第一の方法はレベルを落してやり直すことです。重量あげの選手は、彼が楽にあげることのできるウエイトから始め、その重さに馴れると次に徐々にウエイトを増していきます。マラソンランナーはまず走れるタイムで走ります。自分の可能なタイムで走り、馴れればタイムを上げます。これと同じようにあなたは、まず、できる仕事から始め、徐々に難しい仕事に取り組んでいくのです。これが自信をつける第一の方法です。ところが努力してもこれ以上進歩しそうにもない、足踏み状態に達します。このときに無理をして努力するのも方法なのですが、失敗するとショックは大きくなります。もっと自信をなくします。どうするか、重量あげの選手ではコーチが選手のウエイトを軽くし、しばらくの間は楽に上がるウエイトで調整します。柔道では勝てる相手と練習する。マラソンではタイムを落す。スピードダウンして、もう一度やり直すのです。足踏み状態を脱しようと努力することは大事なことですが緊張、困難、苦労が増して失敗が続くと、そのこと事態が嫌になります。営業マンがスランプから抜け出そうと思えば、売りにくい客に売るのをやめ、売りやすい客に売る、売りにくい商品よりも売りやすい商品を勧め、大きなセールスよりも小さなセールスをすることから始めるのです。うまくいかないことにこだわっているとだんだん自信を失い、営業という仕事が自分に向いていないのではないかと思います。成績を保つことを一時的にでも放棄する。できるところからやり直す、これが自信をつける第一の方法です。
グループで話し合う研修でよく話題に出るのが自信についてです。二十代から三十代の人が話題にして話し合うことにつぎのような事例があります。「会議やミーテイングで自分の意見が言えないのです」「後輩を指導すべきだということはよくわかるのですが、いざとなるとなかなかできないのです」「新しい仕事に取り組みたいのですが、でも失敗したときのことを思うとなかなかできないのです」。仮にA君がこのように自分の悩みをグループに打ち明けたとします。するとメンバーの一人が「それは自分に自信がないからだよ」「自信を持つこと」とアドバイスします。聞いている方もなるほどと思い、なぜ会議で自分は意見が出なかったのか、その原因は自分に自信がなかったことだと反省します。そして「自分に自信を持つこと」と研修の成果をまとめ、話し合いを終えようとします。確かに何か自信が沸いてきたような気持ちになりそれなりに成果はあるのでしょうが、「どのようにして自信をつけるのか」も大切な課題です。A君は「会議で自分なりの意見をどしどし発表するのです」と答えるでしょう。トレーナーはなをも「では会議があったとして自分なりの意見を言ってごらん」と話してくるでしょう。A君は最近あった会議の席上、言いたいことで、言えなかった内容をその場で話すことができれば自信を持つための具体的な行動を開始したことになります。だが自分なりの意見がないということもあります。自分の意見を皆の前で発表すれば皆はどう思うだろうか、もし反対でもされればどうしょうか、という不安があっていえないのと、自分の意見を持たないので言えないケースとが混じっているのでトレーナーはそれを整理させようとしているのです。

何をどうやって自信を持てばよいのか、具体的なできることから始めるのがよろしい。できるだけ具体的なものに分解して、その一つ一つをできるようにすることです。人づきあいに自信がなくなった、だれとでもうまくつき合えるように自信をつけたい、と言っても漠然としています。だれとでもうまくつき合いたいという気持ちはわかりますが、具体的に「だれと」なのかがキーポイントです。人前でうまく話をしたい、自信を持って話するにはどうすればよいか、と言われてもすべての状況に自信を持って話できるような特効薬などありません。人前で話するプロでも場所や相手が変われば緊張し、自信をなくす場合もあります。ましてプロでもないものが突然と人前に出てそれで上手に話ができるはずがありません。練習し積み重ねて初めて自信がつくものです。人生に背を向けてしまわなければ自分でやれることは一杯あります。


生きる知恵と仕事の技術を高める着眼点
  逆境を生きる
決断する
長所を発見する
自信をつける
恐れを克服する
自分を発見する
選択する
自主性を育てる
人を見抜く
ジレンマを解決する
失敗から学ぶ
衝動を抑える
やる気にさせる
部下を動かす
部下との対話
アドバイスのしかた
逆説を使う
対立、争いを解決する
質問する技術
本心を読み取る
かけひきする
交渉する
頭を下げる
譲歩する
対人関係
価値観
退職理由を聞き出す
真似をする
変革させる
計画する
会議の技術
会議を壊す方法
改革を進める
落とし穴にはまらない
具体化させる
明確にさせる
人事考課
業績を上げる
同じ釜のメシを食う
サービス業の知恵
仕事と遊びを区別する
締切を設ける
志を長持ちさせる
自分を変える
融合する
器量を育てる
地に足をつけて立つ
出向する
独立する
人生を設計する