毎年4月になると、学生諸君が社会に旅たちます。全ての人が幸いの多い実りある人生であるようにと祈りつつ、新入社員と寝食を共にして研修のお世話をさせていただいた。社会人としての「これだけは」というルールを習得してもらって、すこしでも実践に役立てていただき、摩擦の少ないように、気分の良い日々が送れるようにと願ってのことである。ところが、大変難しく、悩みも多い。学生から社会人へと回りの環境は激変する。その環境の変化にこれまでの生活習慣や学生同志の共通会話、共通したものの見方、考え方が合わず、戸惑い、失望、義務感、あきらめ、抵抗、ストレスと混乱に陥る人がどれだけ多いことか。なかには、そうした疑問を感じずに、かねてより計画通り、無難に研修をこなし、自信をつけてかえってゆく人も多い。しかし、遅い、早いの差はあっても、避けて通れないのは、仕事と人間関係、「悩み多い出来事」と遭遇することである。この社会で、働く人々に少なからず精神的緊張や、圧迫があり、その結果、人々はストレスを感じずにはいられないような状況となっている。こうした緊張感や圧迫感は、無視したり、そうした現象はあたりまえのこととしてあきらめてしまっては、何の解決にもならず、むしろ逆にもっとひどくなることが予想される。対人関係のさまざまな出来事を自分の人生の「糧」にするか、それとも自分を責める罪悪にするかで、人生そのものが大きく変わる。仕事のすすめ方や、対人関係でもっとうまいやり方や考え方があるのにそれに気がつかずに、まずいやり方をやってしまうというのは、一つには学校教育が知識教育主体であり、人の心情や対人との折衝のしかたなど、自分自身の「心」に内在するテーマの学習に十分な経験学習をしてこなかったことと、社会でのマナーやルールを守るという基本的な態度、行動の習慣がなされていないことに起因することもある。気分よく、やる気がわいて、しかも能率の上がる仕事のすすめ方が出来て、良い対人関係を作りたいと願うなら、方法はある。ビジネスマナーを実践することを入り口にしても良いし、自分のものの考え方や見方を磨くのも一つの方法ではある。また、良い先輩や指導者を持つことも大事なことである。入り口は多くあるがもっとも大切なことは、まずい人生を送るのではなく、良い人生を送りたいと願う「こころ」である。そして、その「願い」をベースにして、自分をつくる」ことだ。ご自分で、進路を決めたのだから、あとは、この会社、この社会とうまく付き合っていくことになる。それには知識以上の態度、行動力を身につけなければならない。(自分造り)。人間は同時に多くのことを考え、実に多くの情報や知識を吸収することが出来る。しかし、態度や行動という形で表現し実践するには、それなりの覚悟と時間、そして努力が要る。マラソンに例えるならば、多くの通過点(チェックポイント)を通過して、初めてゴールに到達できる。人生マラソンが始まったからには、多くの通過点(チェックポイント)を健全にしっかりと通過していただいて、あなたの人生目標を目指していただきたいと願っています

新入社員研修課題(一部抜粋)
新入社員研修の目的テーマ 約束は必ず実行する ものを見る
出社退社 指示の受け方 素直
離席・私用のときは メモの取り方 叱られ方
ビジネス言葉 報告の仕方 他人から学ぶ
言葉づかいの練習 仕事の優先順位 長所短所
あいさつから始める プランードゥーシー 職場の活性化
公私の区別 コスト意識 失敗を恐れるな
整理整頓 品質意識 迷う、選択する
不快感を顔に出さない 顧客意識 スランプは仕事によって解決する
時間を守る 秘密保全 生活設計を立てる